ひろさんとお出かけしたことを、エッセイ風に書いてみました
三重県伊賀市の『Caffe’碧‐MIDORI‐』
伊賀上野城を臨む麦畑の中にポツンとある『Caffe’碧』は、なかなか辿り付けない場所にあります。
あぜ道のような細い道を車で進むと、車を10台ほど駐められる広場が出現します。
初めて訪れる人は皆「ここが駐車場?」と少し不安になりますが、広場の奥の建物入り口にたくさん積まれた薪と小さな釣り看板の文字を見つけて『Caffe’碧』に辿り着いたことに安堵します。
店先には可愛いお花の鉢植えがあり、その向こうに白いドア、そのドアまでの石畳がお店へと誘ってくれます。
開いた白いドアの向こうでお出迎えしてくれるのは、木のぬくもりを感じるカウンターといくつかのテーブル。
そしてもうひとつ。
店内に一歩足を踏み入れて気づくのは、レンガで作られた土台に黒いシルエットの薪ストーブが存在感を伴って暖かい炎を燃やしていることです。
見ているだけで冬の寒さを忘れさせてくれます。
「ハウルの動く城」のカルシファーが出てきそう。
『Tokiya』Handmade accessories
黒電話や年代物のミシン、手提げ金庫に鉄瓶と、レトロなものが店内の片隅に据え置かれ、その横にそびえるように二階へと続くのは、黒いむき出しの鉄階段。
一段一段登っていくと、二階の窓の下で『Tokiya』のアクセサリー達が誰かとの出逢いを待っていました。
ブローチ、イヤリング、ピンバッジ 等々。
ひとつひとつに物語が込められた手作りのブローチは、ヴィンテージのチェコガラスボタンや真鍮の動物があしらわれていて、想像力を掻き立てられます。
古いものと新しいものとの出逢いと融合、『Tokiya』のアクセサリーは魔法がかけられた小さな小さな絵本のようです。
束の間、違う世界の扉の向こうへ旅した気分になります。
『ベランダクラフト和‐なごみ‐』Leather craft
輝くアクセサリーとは対称的に、単色の牛革製品が並ぶ一角があります。
『ベランダクラフト和』のMyランドセルタグです。
Myランドセルタグとは、ランドセルの内側のベルトに装着するタグで、子供たちの情報をレーザー刻印するタグです。
万が一の時のための個人情報を内側にとの思いは、製作者さんの気配りが感じられます。
タンニンなめしが施された牛ヌメ革を使用し、一枚一枚細部まで丁寧に処理されていて、六年間子供達と共に歴史を刻んでくれます。
自然に優しい牛革を使用されているので、子供達への思いと同じく自然への思いも伝わってきます。
二十四節気を元に手作りにこだわったランチ
再び一階のフロアに降り立ちガラスのテーブルにつき、二十四節気を元に手作りにこだわった美味しい日替わりランチをいただきました。
一品一品繊細で視覚でも楽しませてくれますが、素材そのものが引き立った料理は味覚でも楽しませてくれます。
食後のほうじ茶と一緒に出されたほうじ茶クッキーは格別です。
あとがき
がんばっている人達を見ると応援したくなります。
お互いに刺激し合い自分も何かがんばれそうな、そんな絆にあこがれます。
束の間、日常を忘れ物語にひたり人の優しさに触れ、また明日からがんばろうと思えた一日でした。
読んでいただきありがとうございました。
またお目にかかれますように。
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